踏み絵的一冊 / あしたうちにねこがくるの

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猫をもらうことになった女の子。どんな猫が来るんだろう!とワクワクする。でもおかあさんの「ライオンみたいに大きなねこだったらどうする?」一言から女の子は、あんな猫やこんな猫のことで頭がいっぱいになってしまう。

いっしょに暮らすとわかるのだけど、猫ってかわいいだけではない。変なクセがあったり(セロテープの糊面を舐めるのが好きとか)、イタズラしたり(スピーカーに爪を立てて破いたりとか)。とにかく、あれこれやらかしてくれる。猫好きな読者にはそれがわかるから、女の子の突飛な想像も「あるかも!」と笑えてしまう。

たとえば、「かいじゅうみたいにらんぼうだったらどうしよう」。おとなしい猫でも、何かの拍子に盛り上がってしまうと、テーブルの上の花瓶を倒し、子ども用の小さな椅子をひっくり返し、挙げ句の果てに網戸を破って脱走!なんてこともある。(慣れている人はそんな猫の盛り上がりを「運動会」と呼ぶ)。

そんなわけで、これから猫と暮らそうと考えている人にもオススメの一冊。猫のダークサイドに向き合って、それでもやっぱりと思えれば、猫にとってもしあわせな家族を見つけることになるのだから。

あしたうちにねこがくるの
文・石津ちひろ
絵・ささめやゆき
講談社
2000年初版