踏み絵的一冊 / あしたうちにねこがくるの
2009年09月18日(金)
猫をもらうことになった女の子。どんな猫が来るんだろう!とワクワクする。でもおかあさんの「ライオンみたいに大きなねこだったらどうする?」一言から女の子は、あんな猫やこんな猫のことで頭がいっぱいになってしまう。
いっしょに暮らすとわかるのだけど、猫ってかわいいだけではない。変なクセがあったり(セロテープの糊面を舐めるのが好きとか)、イタズラしたり(スピーカーに爪を立てて破いたりとか)。とにかく、あれこれやらかしてくれる。猫好きな読者にはそれがわかるから、女の子の突飛な想像も「あるかも!」と笑えてしまう。
たとえば、「かいじゅうみたいにらんぼうだったらどうしよう」。おとなしい猫でも、何かの拍子に盛り上がってしまうと、テーブルの上の花瓶を倒し、子ども用の小さな椅子をひっくり返し、挙げ句の果てに網戸を破って脱走!なんてこともある。(慣れている人はそんな猫の盛り上がりを「運動会」と呼ぶ)。
そんなわけで、これから猫と暮らそうと考えている人にもオススメの一冊。猫のダークサイドに向き合って、それでもやっぱりと思えれば、猫にとってもしあわせな家族を見つけることになるのだから。
あしたうちにねこがくるの
文・石津ちひろ
絵・ささめやゆき
講談社
2000年初版
Tags: EF 50mm F1.8 II, EOS DIGITAL 20D
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on 2009.09.18 at 12:00 AM
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