普段着でこのレベル。さすが神戸 / 洋食の朝日

yosyoku_asahi
村上春樹さんの古いエッセーで「ビーフカツレツ」の文章を読んでから、いつかは神戸でおいしいビフカツを食べたいと思っていた。ところが神戸で最初に入った洋食屋のあまりの不味さに閉口(繁華街立地、ガイドブック掲載店だったからか)。その後もなかなかおいしいお店に当たらず、中華やカフェに気を取られ、憧れのビフカツはずっとお預けのままだった。
でも最近になって、やっとおいしい洋食屋さんに出会えた。西元町の「洋食の朝日」。お昼時には行列ができる人気店だ。お目当てのビフカツは分厚い牛肉がほんのりと赤くジューシー。口に運べばサクサクの衣とフワフワのお肉のコントラストがすばらしく、しあわせな気分になる。
メニューはご飯とお味噌汁がついた定食が850円から始まる。ビフカツは1,200円、オムライスは700円、カレーライスも600円とリーズナブル。またお店は気取ったところがなく、店員さんも偉ぶるところがない。混み合う店内でも常連らしき方が「相席ええよ。座って」なんて声をかけたり、和気あいあいとしてる。
人気店にもかかわらず、この肩の抜けた感じ。これって神戸らしいと思う。そして安くておいしくて、気持ちよく食事できるのが、神戸の外食の当たり前。普段着の洋食屋さんでこのレベルなのだから、神戸通いはやめられない。

洋食の朝日
阪急花隈駅・西口より徒歩5分ほど。

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