うちのハンバーグ。
2010年05月10日(月)
昨日の母の日、妻に夕食のリクエストを聞いた。最有力候補は手巻き寿司だったけど、これはいつも妻が作る献立なのでキャンセル(うちでは献立によって担当が決まっている)、ハンバーグに決まった。
外はカリカリ、中は肉汁ジュワーなハンバーグと半熟目玉焼きのコンビは妻だけでなく子どもにも人気で、誕生日にリクエストされることも多い。でも最初からおいしいハンバーグが作れたわけではない。ハンバーグを最初に作ったのは学生時代。今でこそ味噌カツ、手羽先を溺愛する僕も実家、愛媛・宇和島を離れたばかりのころは、名古屋の味に馴染めず、料理の経験もないのに自炊を始めた。
もちろん、最初は失敗ばかり。ハンバーグもそうで、つなぎを入れず、焼いてるうちにバラバラに。皿に移すこともできず鍋食いしているところに友人がやってきて、「なに食ってるの?」と笑われた。
あれから20余年(わはは)、うちの定番メニューとなった僕のハンバーグは、大須のお肉屋さんの合い挽き肉に玉ねぎと人参を刻み入れ、パン粉と卵でつなぐ。添え物はじゃが芋と人参。味付けは砂糖と塩と醤油とみりん。キャベツの千切りはおかわり自由。洋食屋さんのようにオシャレではない。ベタベタの家庭料理。だから妻も初めて食べたとき「お母さんが作ったみたいだね」と笑った。
毎日のご飯をうちで作って食べること。それは子どもが生まれる前から、僕たちが心がけているささやかな決まりごと。特別でなくてOK。普通においしければいい。いつもの味がきっと家族をつないでいくと思うから。