紙をめぐる冒険。

collabo #011の編集も佳境に入ったころ、iPad発売のニュースを聞きました。collaboもiPadで読んでもらえたらと夢も膨らみましたが、その前にやることがありました。印刷する用紙のことです。
本の用紙選びはとても大事です。書籍の電子化が始まろうとするときにわざわざ印刷するわけですから、手ざわりや、ページをめくるときの感覚にも気を遣って、フリーペーパーのcollaboのように大事にとっておいてもらえる一冊にしたい。僕たちはそんなふうに考えていました。
しかし当初から予定していた用紙が廃番になってしまいました。印刷会社にも相談しましたがなかなか良いものが見つかりません。光沢のある用紙は発色がいいのですが、安っぽく見えたりします。逆にマットで風合いのある用紙は発色が悪く写真も鈍くなります。予算に糸目をつけなければいくらでも選択肢はあるのですが、できるだけリーズナブルに販売したかったので、そういうわけにもいきません。 More… »