エコカー減税終了とデザイン。

今年6月、うちのクルマは4回目の車検を迎えた。9年も乗り続けているからあちこち痛んでいるのだけど、シンプルなデザインと取り回しやすいサイズが気に入って、買い替えは最初から考えていなかった。「欧州車はボディがしっかりしているので、メンテナンスをしっかりすれば親から子へ乗り継がれることもある」なんて話も聞き、そんなふうになったら楽しいかもと考えたりもした。
ところが見積りを見て驚いた。排気ガスを濾過する触媒10万円、タイミングベルト7万円、そして車検費用13万円、合計30万円。ひー。さすがに躊躇したけれど、僕も妻も子どもたちも愛着があるし、走行距離も8万キロになったばかりでまだまだ走れそうだ。でも僕たちが手放せば、きっとスクラップになるだろう(あちこち小傷もあるし、ボンネットには色ムラもではじめている。どこのだれが乗ってくれるのだ?)。そんなわけで僕たちはこのくたびれた愛車を車検に通し、7月には約500キロ離れた実家にも帰省した。もちろんノートラブル。調子も悪くない。ふふん。
6日に打ち切られたエコカー補助金だけど、低公害車に乗り換えるメリットはどの程度なのだろう。今乗ってるクルマの廃棄のコストや環境負荷を回収できるのだろうか。廃車にされるクルマが多すぎて、いつもなら行われる部品取りなどが割愛されてるなんて話を聞いた。いったいどこが「エコ」なんだろう?
そんなイミフな補助金もなくなったことだし、今あるクルマを大事に乗り続けよう。その方がエコだし、スマートじゃない? そんなふうに思う人が増えたらいいのにと思う。そして長く乗り続けるためには、飽きのこないデザインのクルマが欲しい。奇を衒ったデザインは陳腐化も早い。デザインを声高に主張するのではなく、普通にカッコいいデザイン。そんなデザインのクルマが増えたらいいのにと思う。