初冬(なのに熱い)多治見へ。

先週の土曜日、多治見へ出かけた。きっかけはmuguet du premier maiがディレクションした「solo antiques + atelier uneplace」。せっかくなので以前から気になっていたhoshizumi pastaとギャルリももぐさもいっしょに訪れてしまおうと出かけた。
多治見に着いたのは12時少し前。ならばと先にhoshizumi pastaに寄ったのだが、これが正解。待ち時間なくテーブルにつくことができた。注文したのは2種類のパスタとサラダとパン。実はサラダはふたりでシェアしようと1つだけ頼んでいただのだけど、運ばれてきたお皿を見るとあまりにおいしそうでもう1つ追加してしまった。
たくさんの野菜がひしめくこのサラダは想像通りにおいしくて、パスタへの期待が否が応にも高まる。豚頬肉とゴボウのトマトソースのペンネッテ、ルッコラとパンチェッタのスパゲッティ、どちらもすごくおいしかった。
そしてatelier uneplaceへ。中央線沿いの廃屋を改装したそのアトリエはくたびれ加減がほどよく、solo antiquesの古道具が実に似合う。ご存じの方も多いと思うがsolo antiquesはmuguet du premier maiの姉妹店。シンプルで美しく、温かい風合いが素敵な机や椅子をいつものように衝動買いしそうになるけど、なんとか堪え、solo antiquesのオーナーの森本さんとお話しをする。「古道具はくたびれたそのままが面白いと思う。塗りなおしたりすると、みんな同じになっちゃうから」という言葉に大きく頷く。
長居すると誘惑に負けてしまいそうだったので、アトリエ近くの永保寺の紅葉を見に行く。樹齢700年あまりという銀杏の巨木や真っ赤に色づいた楓が実に見事で、ついつい長居してしまう。
日が傾きかけたころ、最後の目的地であるギャルリももぐさへ。さまざまな生活道具の展示も興味深かかったが、この日、僕が一番惹かれたのは建物そのもの、名古屋市鳴海から移築された100年前の民家だった。そのかっこよさといったら、思い出すだけでもため息が出てしまう。ミニマムでシャープで、それでいてやさしいデザインは、atelier uneplaceで見たsolo antiquesの古道具に通じる。京都の神社仏閣を訪れたとき、その造形や佇まいに圧倒されたけど、そんな特別な場所ではない民家や、あるいは普段使いの道具たちの美しさに強く惹かれる。形や成り立ちは異なるが、自分の関わる文章やデザインや写真もそんな美しさを目指したいと思う。
さて、ギャルリももぐさでは、12月11日(土)からは「ミナペルホネン つくりの回生 +百草」が始まる。おそらく混み合うのだろうけど行かないわけにはいかない。hoshizumi pastaのおいしいパスタも楽しみだし。

*hoshizumi pastaと永保寺の写真は、Flickrにもアップしています。左のサイドバー「Flickr+instagram」からもどうぞ。

hoshizumi pasta
muguet du premier mai & solo antiques
永保寺(虎渓山)
ギャルリももぐさ