縁を育むもの。

常用しているTwitterだけど、登録して(@konot2pc)しばらくは全く使えなかった。だれかをフォローするのはいいけれど、最初の一言がどうしても書けなかったから。最初のツイートには「はじめまして。名古屋の〇〇といいます。」って書くべき? TL見て、いきなり「それって笑える!」って書いていいのかな? と。
iPhone以後、僕はいつでもどこでもネットにつながってるけれど、ひとたびだれかとコンタクトする際には慎重になる。文字だけのコミュニケーションには誤解や行き違いがつきものだし、相手が初めて言葉を交わす人ならなおさらだ。不意に気分を害してしまうことだってあるかもしれない。
実名での登録が必須のFacebookが話題になり、実生活とネットの端境がより曖昧になるなんて話も聞く。先日の猫展16にキムラが出品させていただいたのもTwitterが縁だったし、そこで彼女が描いた猫もTwitterで知り合った友だちの猫だった。
だからこそ僕は言葉を発するとき、ふだん以上にていねいでありたいと考えている。そこにいるのは自分だけでも、その向こうには大勢のだれかがいる。距離を超え届く声に励まされることがあるように、だれかを傷つけてしまうことだってあるだろう。
地域や社会はもとより、家族の関係まで希薄になりつつある今日、ネットは人と人とを再び結びつけるかもしれない。しかしそれは普段の生活と同様にマナーをもって使った場合に限られる。ネットは決してヴァーチャルではない。もう生活の一部なのだから。