過剰な日常。

イギリス滞在中のキムラとの連絡方法は、iPhoneのSkypeだった。前回の渡英の際にはフリーのWiFiで使ったのだけど、今回はソフトバンクモバイルの海外定額を利用し、VodafoneUKに繋いだ。しかし概ね聞きづらく話しづらい。遅延もひどく会話にならないこともあり、早々にテキストチャットに改めた。宿泊先などのWiFi経由になると、とたんにクリアになり遅延も解消するので、現地の3Gの回線品質の問題なのだろうか。
国内では回線品質を揶揄されるソフトバンクモバイルだけど、海外のキャリアと比較するとどうなのだろう? 震災後、節電のために照明を落としたお店や街が「これでもいいんじゃない?」と思えてきたように、「どこでも間違いなくつながる」も、もしかしたら少し過剰なのではとも思う。もちろん、繋がることに越したことはないし便利だ。でもそのために新たな基地局を増やし、電力を消費する。より多くの電力を用意するために原子力に頼らざるを得なくなる、というのは飛躍しすぎだろうか?
今の暮らしをキープしながら電力は自然エネルギーというのは、少し虫が良すぎるのかもしれない。今の僕たちの暮らしは、簡単便利快適すぎるのだと認識すること。そこから始めなければと思う。当然と思っているあれこれを見直して、無理とか無駄を省き、電気を余らせられたらと思う。
夏休みに入り、家庭の電力消費が上昇すると言われているけれど、きっと、今こそがんばりどころだ。ほかのだれかがやってくれるではなく、一人ひとりができることをしっかりやる。そして暑い夏をクリアして、過剰な電力を供給したいと思ってるだれかや、原子力発電所を稼動したいと思っているだれかに、「原発なくても大丈夫だから」とメッセージできたらと思う。