古本の街に恋をして 1 / Trip to Hay-on-Wye 1


ヘイ城からの眺め

古本による町おこしで有名な「ヘイ・オン・ワイ(Hay-on-Wye 以下ヘイ)」は、イングランドとウェールズ(Wales)の端境にある小さな街です。ロンドンからはかなり遠いため前回の渡英では諦めたのですが、今回は夏場で夜10時ぐらいまで明るいこともあり、移動に時間をとられても観光できるかなと訪ねてみました。行き方案内もあわせて紹介します。


パディントン駅

【今回利用した交通手段】
鉄道 / パディントン(Paddington)駅 → ニューポート(Newport)駅乗り換え → ヘレフォード(Hereford)駅
移動時間:2時間40分
バス / ヘレフォードバスステーション → ヘイ・オン・ワイ バス停
移動時間:約50分(電車とバスの乗り換え1時間)
トータル4時間30分

最初に手配したのは、ロンドンのパディントン駅とヘレフォード駅の往復チケットです。日本からNationalRailのサイトにアクセスし、購入しました。早めの購入とオフピーク(通勤時間帯以外)を選ぶことでかなり安く買えます。わたしの場合は往復で£38、条件によっては£179の場合もありました。ここまで高くなれば「ブリットレイル・コンセキュティブ・パス(Britrail Consecutive Pass/英国鉄道乗り放題パス)」を買った方がお得かもしれません。(海外からの旅行者向けのため、イギリス国内では購入できません。事前の手配が必要です。)
時間に余裕があれば、コーチ(Coach/長距離バス)という手もあります。ロンドンのヴィクトリアコーチステーションからヘレフォード駅まで最速4時間10分、料金は往復で£30前後からです。車内はフリーのWiFiが完備されているので、ネットにアクセスすることもできます。こちらも日本でチケットの予約ができます。
そしてヘイの街ではお店の閉店時間が早く、本屋さんやカフェの多くは夕方5時前後で閉まってしまいます。日帰りはもったいないので、せめて1泊、できれば2泊以上がおすすめ。B&Bの場合、週末は2泊から〜というところも少なくありません。
ホテルやB&Bは、ヘイのサイトにもいくつか紹介されていますが、tripadvisorという口コミサイトの信頼性が高く感じました。わたしは1泊からでも予約OKで、WiFiがフリー、そして猫がいる(笑)ということで「Rothbury」というB&Bを予約をしました。

さて当日。パディントン駅を出発してロンドンを離れると、車窓から見えるのは草原と森、そしてたくさんの羊や馬、牛などの姿です。今回、わたしは移動時間を短くしようとウェールズのニューポート(Newport)駅で乗り換えする列車を選んだのですが、乗り換え時間はわずか5分! 慌ててホームの電光掲示板を確認し、走って次の列車に飛び乗りました。運良く間に合いましたが、日本のように正確に運行されているわけでもないので、次に訪れる機会があれば直行列車にしようと思いました。
乗り換えてから1時間ほどでヘレフォード駅に到着。ここはイングランド南西部ヘレフォードシャー(Herefordshire)州の州都です。駅の周辺は閑散として寂しいのですが、街の中心部はブランドの路面店やショッピングセンターもあり賑やかで、ここに宿をとってヘイの街へ行く人もいるようです。
ヘレフォード駅から徒歩5分ほどのバスステーションで、ヘイ行きのバスに乗ります。電車の時はあんなに慌てたのに待ち時間は1時間(笑)。というのも時期にもよりますが、ヘイ行きのブレコン(Brecon)方面のバスは1日に8本ほどしか運行されていないのです。タイムテーブルは、ヘイ公式サイトの「Where is Hay-on-Wye?」からリンクされています。
ブレコン方面の「39」と書かれたバスが来たので、運転手さんに£6.6払ってバスに乗ります。わたしが乗ったバスの運転手さんは少々運転が荒い人で、まるで猫バス(!)のようにびゅんびゅん走り、定刻よりも早く45分ほどで到着。電話をしたらB&Bのマダムはバス停まで迎えに来てくれました。


わたしが泊まったRothburyのウェルカムルーム。


ちょっとロマンティックすぎる?ベッドルーム


ヘイの街はブレコンビーコンズ国立公園(Brecon Beacons National Park)内にあります。B&Bの周りも自然がとても美しい。


おまけのイラスト。クリックすると拡大します。

次回はヘイの街の本屋さんをレポートします。お楽しみに。

(今回、利用したサイト)
ヘイ・オン・ワイ公式サイト
ナショナルレイル
ナショナルエクスプレス(コーチ)
トリップアドバイザー