パレードに参加して。
2011年09月20日(火)
9月19日、「さよなら原発1000万人アクションinあいち」パレード&デモンストレーション(以下デモ)に参加した。ちょっと寄り道したせいで、スタート地点の白川公園に到着したときは、既にデモは動き出していて、先頭はすっかり見えなくなっていた。参加者が少ないとなんとなく恥ずかしいと思っていたのでほっとしながら、列の後ろに並ぶ。
デモには楽器を持った若い人から、おじいさん、おばあさん、車椅子に乗った人、家族連れ、いろんな人が並び、みんなでぞろぞろと歩く。「この間、どこどこでお会いしましたよね?」なんて会話をしている人もいるけれど、ほとんどの人は黙々と歩いている。おそらく、僕たちと同じように、こういうデモに参加したことなんてないんじゃないかなと推測する。
そして子どもの参加者も多いからか、歩くスピードはゆっくり。僕は若干手持ち無沙汰になって、様子をinstagramにアップした。大した写真でもないのに「いいね」が届く。東京でデモに参加している人から、海外にいる日本人の方からも届く。共感してもらえたのかなと少し嬉しく思う。
しかし違和感もあった。だれかが「電気代を滞納しよう!」なんてことを叫んでいたけれど、あまりにナンセンス。そういう幼稚なこと(失礼)を言ってどうするのか。「東京電力の社長に責任転嫁しよう」ってのもなにか違うし、「浜岡止めろー!」と言われても、いや福井の方も止めたいぞとか。「原発反対」という最大公約数な声のもと、とりあえず集まっている感は否めない。また周辺の交通を乱したり、多くの警察官が動員されたり、そんなデモのネガな部分もよくわかった。Twitterでもデモには賛否の意見が交錯していた。「デモなんて無意味」だとか、「何か別の方法を」とツイートした人もかなりいた(あいにく妙案は届かなかったけれども)。
それでもたくさんの人とともに「原発反対」の意思表示ができたことは良かったと思う。名古屋では主催者発表で2千人程度だったらしいが、東京・明治公園でのデモはで6万人(同じく主催者発表。警察発表は2万5千人から3万人とメディアによって幅がある)で、事故後最大規模だったという。それにひとつの行動は次の行動へ繋がる。たとえば、帰宅後に今日のパレードはどんな風にメディアで扱われたのか、内外の報道を確認する。ネットからも賛成・反対それぞれの立場からの声を拾っていく。より能動的に動いて行く。
たしかにデモは最良の策ではないかもしれない。だれど人任せではなにも始まらない。まずはきちんと声に出して原発反対をアピールする。そして多くの人と知恵を出し合い、原発をなくし、新エネルギーへのシフトを促すための具体的で、効果的な行動を考えることができればと思う。