山口マオ作品展ーマオ猫の行方

先週の土曜日、29日、古本市の終了後、東区にあるギャラリー・スペースプリズムで開催中の「山口マオ作品展ーマオ猫の行方」を観に行きました。金・土の2日間、山口マオさんが公開制作をされていたのです。
ギャラリーには、壁一面にマオ猫やわにわにくんが飾られ、たくさんのグッズも並びます。そして中央には椅子と机、マオさんはすでに木版画の下絵を描いていらっしゃいました。さらさらさら。線に迷いがないのです。今回は2色刷りだったので彫板の表裏に転写して、彫刻刀で彫り始めました。古典的な木版画の彫師は下絵に正確に彫るそうですが、マオさんはざっくざっくと小気味良く彫って、机の上に木くずの山ができあがります。絵に勢いがなくなるから、下絵の線にこだわり過ぎないほうが良いとか。
お客さんと楽しげに会話しながら、こんな風に彫れるなんてすごすぎます。どんな仕上がりになるのか見当もつきません。ギャラリーの閉店時間が迫り、見守るお客さんも「間に合うのかな?」と心配そうでしたが、素晴らしい手際で着色転写。1版目は黄色、2版目はキレイな青色。版を紙から外したとき、お客さんの間から歓声が! すごい! 版画の中に白いマオ猫が浮かび上がっていました。
木版画は小学生のときに図工の授業でやったきりですが、素晴らしい手法だなとあらためて思いました。5年生の長男も昨年木版画を体験したばかりだったので、公開制作に連れてきてあげれば良かったと後悔(ダジャレではありませんよ)。翌日、古本市の後には、家族みんなでギャラリーへ。子どもたちは、わにわにシリーズに釘付けでした。
「山口マオ作品展ーマオ猫の行方」は、今週の日曜日、11月6日まで。ぜひ、マオさんの素敵な版画を観てください。

スペースプリズム

山口マオ ギャラリー&ショップ 海猫堂