もしも、子どもが仔猫を拾ってきたら。

先日、子どもたちがダンボール箱を抱えて帰って来ました。箱には「猫を捨てるな」との張り紙。中にはへその緒が付いて目も開いていない4匹の仔猫たちが、無造作に入れられていました。長男と次男と友だちは近所の神社でその箱を見つけ、帰り道、同級生の家などに「猫、飼えませんか?」と聞いて回ったようです。でもどこも断られ、泣きながら帰って来たのでした。
うちでも猫を飼っていますが、譲り受けたのは生後1ヶ月ほどで、産まれたばかりの仔猫は未経験でした。途方に暮れながら知人に相談し、ネットでもあれこれ調べました。動物病院にも連れて行き、世話を続けたのですが、自力ではミルクを飲むことができず、日に日に体力が落ちていきました。そして4日目に3匹、6日目に1匹と仔猫はみんな亡くなってしまいました。
仔猫の死はショックでした。目も開けることなく、世界を見ることもなく死んでいった仔猫たち。わたしたちが不慣れなばかりに、本当は助かった命を死なせてしまったのかもしれない。そんな後悔は今なおあります。子どもたちにしてもせっかく助けたのにと思っているでしょう。でも、そんな仔猫たちの死を無駄にないためにも、もし再び、仔猫を見つけたらどうするか、みんなで話し合いました。

・仔猫を見つけたらすぐ拾わないで、おとなに知らせること。
・おとなといっしょに保護すること。
・早めに動物病院で健康状態を確認すること。
・仔猫の世話は、みんなですること。
・しばらく様子を見て、問題がなさそうなら里親を探すこと。

仔猫の保護についてはいろんな考え方があり、否定的な考えの方もいます。それでもTwitterで仔猫の保護をツイートすると瞬く間にリツイートされたり、友だちづてには「里親になっても良いよ」という連絡ももらい、心強く感じました。また友だちのお母さんが、自分の子どもが拾ってきたらと考えたと話してくださったのも嬉しかったです。
このごろは猫の出産シーズンなのか、Twitterなどでも仔猫の保護や里親募集のお知らせを見かけます。不幸な仔猫を増やさないための去勢など根本的な対策はもちろんですが、愛護センターという名ばかりの場所で殺処分されてしまう小さな命が、少しでも少なくなればと願わずにはいられません。そして、もし、これから猫を飼おうと思ってる方には、ペットショップではなく、愛護センターで助けを待っている仔猫や猫たちを迎えに行ってほしいと思うのです。
みんなで話し合ったとき、わたしたちはもうひとつのルールを決めました。捨てられた仔猫をいつでも受け入れられるように、むやみに猫を増やさないこと。ちゃんと保護して、だれかのもとへ届けられるようになりたいと考えているのです。

仔猫の世話についてのサイトです。
SWEETCAT仔猫を拾ったら

お世話になった動物病院。保護した猫の場合、良心的な価格で診ていただけます。
しっぽ動物病院

どいかやさんが描かれた絵本。pdfのダウンロードもできます。
ペットショップにいくまえによんでほしい絵本