鉱物アソビの博物サロン


10月5日から28日まで、名古屋市名東区のミュシカで開催中の「鉱物アソビの博物サロン」。そのトークイベント「鉱物アソビのサロントーク」に参加してきました。『鉱物アソビ』の著者フジイキョウコさんによる鉱物の魅力、愉しみ方のお話です。
鉱物についての書籍は学術的なものか、パワーストーンなどのスピリチュアルな本が多く、自然なモチーフとして扱っているものがなかったとのこと。そこでフジイさんは自然な美しさや、かわいらしさ、見た目の面白さを伝えるための書籍をご自身で作ってしまったのだそうです。
鉱物アソビをはじめるきっかけや、フジイさん目線で選んだ世界の素晴らしい鉱物など、トークライブは充実した内容でした。そして最後に「心の引き出しに小さな石(小さいけれど何年も時を経てカタチ作られたもの)を持っていることで、自分だけのお守りになる」とお話されていたのは、とても印象的でした。
また今回の展示では、鉱物はもちろん、古い植物のリトグラフや、年代物のカトラリーなどと組み合わせたディスプレイが素晴らしく感じました。長い年月がもたらした美しいカタチが響きあい、お互いを美しく際立たせる。さすがミュシカのおふたりのコーディネイトと唸ってしまいました。子どももいっしょに拝見したのですが、鉱物の魅力にすっかり魅せられたみたい。何度でも足を運びたい展示です。


antique Salonの美しいの品々と調和した鉱物たち。


方解石が並ぶコーナー(手前中央)。石を透して見ると本の文字が斜めに重なって見えます。


カトウユカリさんによる「欠片ノ標本」も鉱物をとりあげた内容で素敵でした。

ミュシカ 鉱物アソビの博物サロン