Archives for the ‘book’ Category

高所恐怖症の夢 / LONDON FROM THE AIR

イギリス旅行で一番印象に残ったこと、それは自然の景観の美しさです。Coach(高速バス)で高速道路を走っているときも、NationalRail (英国鉄道)で移動しているときも、B&Bがたたずむ丘の上でも、窓の外の景色に釘付けでした。でも、最初にイギリスに降り立つ直前、ヒースロー空港の上空から見た景色がわたしにとってなによりも印象的でした。まだ緑が眩しい広大な草地に、赤や黄色に色づき始めた森の木々、緩やかにカーブを描く川、小さなオモチャのように並んだ可愛い家、池にはボートが浮かんでいます。ウィンザー城があり、絵に描いたようなfunfair(移動遊園地)、ラウンドアバウトの道路にはミニカーのような車が列を作っていました。私の大好きなイギリスの絵本の世界がそのまま広がっていました。写真に撮りたいのは山々でしたが着陸態勢に入っていたので、デジカメなどの電子機器は使用禁止。慌ててノートを取り出して、スケッチしました。 More… »

共有すること / センス・オブ・ワンダー

雨が激しく降った日の夕方。わたしが用事から帰ってきたのは、薄暗くなりかけた6時過ぎでした。子どもたちがいないのでどうしたのかとパートナーにたずねると、夕食の献立に足りない物があったから、近所のお店にお遣いに行ってもらったとのこと。窓の外を見るとまた雨が激しく降り出してきました。傘立てには子どもたちの傘が残っています。
私は慌てて子どたちの傘を持ってお店へ向かいました。道すがら名前を呼んでも返事はなく、お店にも子どもたちの姿はありません。やれやれ行き違っちゃったのね…と思いながら自宅へ戻ると、お風呂からキャッキャという声が聞こえてきます。びしょ濡れになった子どもたちは、パートナーに促されてお風呂にはいっていました。 More… »

はるよこい / ふゆねこさん

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僕はノラ猫を見かけただけで、今日はいい日だなぁと思うほどの猫好きだ。愛想のいい猫がカラダを撫でさせてくれたり、ゴロンとなっておなかを見せてくれたりしたら鼻歌歌っちゃうほど。
でもそんな風にのんびり気楽に生きているノラ猫はきっと少数派で、多くのノラ猫たちは孤独に生きている。場合によっては、人間に虐げられたり、ほかの動物と縄張り争いをしたり。平均寿命も飼い猫に比べれば短いだろう。
「ふゆねこさん」が描かれる季節はその名の通り、真っ白な雪に覆われた冬。しかも夏に生まれたばかりの猫は「空からひらひら舞い落ちてくる白いもの」も、「ふゆがどういうものか」も知らない。 More… »

ブチン!となったら思い出せ!/エドワルド・せかいでいちばんおぞましいおとこのこ

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子どもと暮らすのは、基本楽しい。でもいつもニコニコしてるわけにはいかない。どうしても怒ったり、叱ったりということがある。そして怒ったり、叱ったりというのは結構難しい。問題が起こった瞬間に、問題の程度と頻度を即座に判断し、子どもに伝える内容とコースを検討。そして怒ったり、叱ったりするのだ。はぁはぁ。書いてるだけでも大変じゃないか。
うちは長男が9歳、二男が7歳。つまり、10年近くふたりの子どもとつきあってきたのだけど、「あー、今のはこう言えば良かった」とか「こう言うべきだった」なんて反省することしきり。親は子どもといっしょに育つなんて言うけど、いっしょにいれば勝手に育つというものではないのだ。 More… »

きっとだれかに似てるはず/MR. MEN AND LITTLE MISS

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このシリーズとの出会いは20年ぐらい前でしょうか? 当時はイラストのかわいさにひかれ、ストーリーはよくわからないまま、お気に入りの絵本として本棚に飾っていました。しばらくして洋書読書を始めたとき、この本のことを思い出しました。そして子どもたちに読み聞かせしながら「なるほど!こういう話だったのか」と自分でも楽しい発見がありました。
くすぐるのが大好きな「MR. TICKLE」や、食いしん坊の「MR. GREEDY」、なんにでも鼻をつっこむ「MR. NOSEY」、友だちをハッピーにする「MR. HAPPY」、笑顔がキュートな「LITTLE MISS SUNSHINE」など、ひとりひとりのキャラクターがそれぞれ個性豊かで、ストーリーも本当に面白いです! More… »