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コーヒーの話 第1回 生豆のこと。焙煎のこと。

そもそも「おいしいコーヒー」ってなんでしょう? 人それぞれに答えが違うでしょうから、とても難しいテーマです。でも、コーヒー豆について説明することで、あなたにとっての「おいしいコーヒー」が見つかるかもしれませんから、少しお付き合いください。

コーヒーは「コーヒーノキ」という植物にできる実の中に入っている種子(コーヒー生豆)を加熱(焙煎)して、それを粉にして湯や水で成分を溶解、抽出してできる飲み物です。ほかの食品と同じように産地や加工具合で味が違うのは当然のことです。
おいしいコーヒーを作るために一番重要なのは、素材である生豆が良いことで、素材が悪ければ味付けでごまかすしかありません。たとえばブラジルと言っても、大量にどーんと栽培している農園もあれば、手間をかけてしっかり栽培している農園もあります。そして広い国ですから栽培している場所によって、土、標高、気候が違えば、当然、味も変わってきます。「ブラジルが好きだ」と言っても通用しないときもあるのです。 More… »

毎日食べたい、愛おしいお菓子。

いいだ菓子店さんのことを知ったのは、尾張旭のオオロラ舎さん。素朴で飾らない焼き菓子だけど、なんともおいしく、毎日モグモグ食べても食べ飽きない。なんだろ? これ? そんなおいしさの秘密を知りたくて、いいださんにお話を伺いました。

「子どものころから作ることが好きでした。学生時代に学んだのは家具作りやインテリア。でも飲食のアルバイトでデザート作りに出会い、以来、お菓子づくりの道へ。都内のカフェやレストランのデザート部門で10年ほど働きました。」
いいださんは娘さんの誕生と同時に自宅に工房を設け、小さなお店を始めます。そのとき彼女が選んだのは、華やかなデザートではなく、スタンダードな焼き菓子でした。
「いろいろなお菓子を見たり食べたりしましたが、気がつくとドーナツやスコーン、鯛焼きなどを選んでしまう自分がいて(笑)、私はやっぱり『おやつ』が好きなんだなって。ケーキやきれいに盛りつけられたデザートも好きだけど、毎日でも食べられる身近なおやつを作りたい。上質でおいしいお菓子を作りたいと思ったんです。」 More… »

幻の接客。

先日、1通のメールが届いた。差出人はある居酒屋のアルバイトの女性。出産を機にお店を辞めると教えてくれた。彼女と知り合ったのは子どもがまだまだ小さかったころ。当時はまだ分煙ができていなくて、電話で予約するといつも小さめの個室を用意してくれた(後にこのお店では分煙され、子連れのお客さんも増えた)。愛想のいい人だから子どもたちも懐いて、近くに行くついでがあると連れて行くようせがまれた。 More… »

ぶどうの秋は早足で。

実りの秋をいち早く実感できるのが、日進市赤池の「葡萄のふくおか」さん。今年の発売初日は8月4日でしたが、既に2品種(ヤトミ・ローザ、アリサ)が完売。デラウェア(写真左)、ハニー・シードレス(右)もあと数日とのこと。「デラウェアなんて珍しくもないし〜」と思う人は少なくないと思いますし、僕たちも最初のころは敬遠してました。でもふくおかさんのデラウェアは一味違います。味が濃く、新鮮、しかもグラム70円程度とリーズナブルなのもうれしいのです。 More… »

ネギとエロ。

〇〇製麺なんて看板を掲げた讃岐うどんのお店が好きだ。安くて早くて、そこそこおいしい(何度か香川の製麺所巡りをしているから、どうしても比べてしまう。すまん)。この季節は釜上げにして、つけダレに生姜をたっぷり入れると温まるしね。
これらのお店では、ネギや生姜などの薬味を自分で載せるのだけど、ときどき、ネギを富士山のようにてんこ盛りにした人を見かける。最初見たときは笑ったのだけど、2人、3人と見かけるにつれ、あんまり笑えなくなった。たしかにお店の人は「ご自由にどうぞ」と言うし、僕もネギは大好きなので多めに頂く。だけど限度がある。いつかお店の人が「ネギはこちらで入れますね」と言い出さないか心配だ。
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