2学期に便乗。

やっと夏休みが終わった。ふー。子どもは嫌いじゃないけれど、40日近くほぼ毎日いっしょというのは、やっぱりしんどい。いっしょに遊んでいられればいいのだけど、自宅でゴソゴソと仕事している僕にとっては息が詰まる感が少なからずある。目の前の公園からの賑やかな声や、子ども部屋から響く野球盤の歓声がうらやましくも悩ましい感じ。
そんな夏休みの最終日、8月31日にさとなおさんのブログ「なぜ毎日ブログを書くのか、続くのか」を読んだ。親から三日坊主のお墨付きをもらったと笑うさとなおさんが、1995年からコツコツ更新されるのは「ボク自身の『リアルな今』」を娘さんやそのお子さん、あるいは血が繋がってない誰かに残しておきたいからだと。
同じような文章をどこかで読んだ気がして、本棚に向かうとすぐ見つかった。MilK日本語版のNo.1(2007年3月発行)に掲載された桐島かれんさんのインタビューだ。夫の上田義彦さんの写真集「at Home」の写真を交えて、一男三女の子どもに恵まれた家族の暮らしについて書かれている。

「私にとって、こども達を授かったことは、人生の中で一番大事な出来事だと思う。こども達は自分よりも大切な存在です。こども達を通して未来へのコミットメントができ、自分がいなくなった先の世の中のことまで考えを馳せるようになりました。自分のことだけを考えていれば良かった独身の頃から比べたら、大きな違いです。」

大した才能も持ち合わせていない自分の遺伝子を残すことはどうでもいい(むしろ欠点を子どもたちが引き継いでいないことを祈るばかりだ)。でも「こうあってほしい」とか、「こんな大人になってほしい」とか、そういった気持ちを彼らが受け継いでくれたら、本当にうれしいし、ありがたいと思う。
そのためにはどうすればいいのか? やはり一日一日ていねいに生きていくしかないのだろう。いっしょに食事をし、たくさん話して、遊んで、聞かれたことにきちんと答える。そんなつもりで2学期もがんばるよ。

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