終わらないで夏休み。

長かった夏休みも昨日で終わり。自営業のうちは24時間×42日間、兄弟といっしょ。毎日の兄弟げんかを仲裁したり(いや、げんこつで割って入ったり)、食事の用意もそうとうくたびれた。もう夏休みなんて3年ぐらいなくていいよ、そんな気分だった。8月31日の夕方までは。
夏休みに入ると同時に長男はある通信教育を始めた。ところがこれが大苦戦。難関コースを選んだわけでもないのに、算数も国語も0点とかもう目の前真っ暗。でも学校の教科書を見てみると仕方ないのかなとも思った。本当に基礎的なことしか載っていないから、ちょっとひねられると手も足も出ない。いや、できなくても仕方ないかもねと悪い意味で納得してしまう。だったらと基礎的な問題集を買い足し、繰り返し解かせた。何度も同じ所を間違えてうんざりすることもあったけど、それでも続けた。難しい問題やなかなか正解しない問題はいっしょに解いた。
そして昨日31日は添削問題の提出期限。ストップウォッチで時間を計って始めるとスルスルと解いていき、制限時間の半分もかからずに最後の問題が終わってしまう。「キミはおっちょこちょいだから、見直ししっかりね」と言うと、案の定、間違いがいくつかあり、そこを直していた。それでも解けない問題は一問もなく、10分ほどを残して「できたー!」と言う。確認すると大筋OK。いやいや、すごいじゃないの。つい、顔がほころんでしまう。するとそのとき、二男のピアノのレッスンに付き添っていた妻からSMS。「先生が涙ぐむぐらいにエリーゼ、じょうずに弾いたよ。スゴイ!」と。
長男が小さかったころ、ものすごい食欲で身幅が日に日に膨らんでしまい「このままでは肥満になるのでは…」と心配したことがあった。でも近所のお母さん友だちには、夏になると丈がグンと伸びるから大丈夫よと言われた。すると本当に凄まじい勢いで伸びて驚いたのだけど、今年の夏はそのときのようだった。毎日子どもたちとたくさん笑って、たくさん食べて、たくさん勉強した夏。子どもたちの成長を手にとるように実感できる夏休みが終わってしまったと思うと、なんだか少し寂しい気分になってしまった。