忘れられない銀メダル。

先週の日曜日、子ども会のソフトボール大会が行われた。うちの子ども会は本当に弱くて、毎年、ほかのチームのカモにされてきた。それでも今年の練習試合は4勝1敗。高学年の男子が多いこともあり、もしかして優勝するかも? なんて盛り上がり、平日も公園で暗くなるまで練習していた。
そして迎えた大会初戦。4対1と先行されたものの、最終回に追いつき、延長サヨナラ! これは観ている僕たちも熱くなった。長男と仲のよい同級生の男子も嬉し泣きしてる。でも泣いてる場合じゃないぞ、もうひとつ勝つぞ! と気合を入れ直す。
決勝戦は練習試合で1敗しているチーム。野球経験者の監督さんが指導しているだけあって、そつなく上手いし、ピッチャーの投球も本格的でなかなか打てない。序盤からたびたび点をとられ、6対1と5点のビハインド。それでも今年のチームは粘り強くて、最終回(7回)前の6回裏に一挙5点をとって同点! 初戦の再来かと思わせるも翌7回に1点を勝ち越され、そのままゲームセット。残念ながら優勝の夢は潰えた。
それでも試合の後には充実感と清々しさがあった。今年が最後になる長男たち6年生の男子は涙を流して悔しがっていたけれど、仲良し感や平等感ばかりが優先される小学校生活では、涙を流すほど一生懸命になることは少ないから、良い経験になったと思う。
またそんな時間を子どもたちだけでなく、多くの保護者と共有できたのも良かった。毎週末にいっしょに汗を流して、優勝をめざして練習したから、みんながひとつひとつのプレイに一喜一憂し、声を枯らして応援できた。自分の子どもはもちろん、よその子どもの成長も嬉しく思えた。
人と人の結びつきが薄れ、ややもすれば利己的な親や家庭も見受けられる今日。この大会で得られた一体感は何物にも代えがたい。そしてこの貴重な体験を通じて、子どもたちにもまわりの大人の愛情が伝わっていればと願う。

勝ち星は遠くても *昨年のソフトボール大会についてのブログです。