まだまだこれから。10万キロ。

夏休みの広島行きで、愛車POLOの走行キロ数が10万キロを超えた。納車は2001年の夏だから、今年で12年目。6月には5回目の車検をパスしたものの、やはりあちこちくたびれている。バックの際に象が鳴くようなパオーン!という音は納車以来ずっとだし、フロントガラス上部の日焼けも少々切ない。
でも一番困ってるのは雨漏りだ。うちのPOLOはキャンバストップでその枠がダメになっていて、多少の雨なら問題ないけれど、まとまって降ると漏れてしまう。それもポタポタ程度ではなく、雨はいったん枠に溜まりカーブなどで車体が傾いた際に決壊! ルームランプから車内にドバーっと落ちてくる(いや、誇張ではなく本当に…)。一度、助手席に座っていたキムラのiPhoneにかかりそうになったときはさすが焦ったけど、修理見積もりは50万円(!)で断念。ディーラーでは古い車は自動車税も上がるし、そろそろ乗り換えては? なんて言われるけれど、あいにく次に乗りたい車がなかなか見つからないのだ。
車のデザインには詳しくないけれど、もう少しシンプルでベーシックならばいいのにと常々思っている。POLOを買ったとき、気になっていた車はプジョーの206(猫目だった)、トヨタのアルテッツァ(黄色があった)、オーパ(車内サイズが広かった)などだが、改めて見てみると、206はともかく日本車の古びれ感はどうだろう。スバルのレガシーなど発売当初のスタイルを上手に残しつつ、リデザインしているものも少なからずあるけれど、多くの車は現れては消えていく。もちろん次々と消費されていくのは車だけではないし、消費活動こそが経済を動かしているという考え方もあるだろう。でも生産と消費の繰り返しでしか経済は維持できないのだろうか? 僕たちの社会は、資源とエネルギーを消費し続けることでしか維持できないのだろうか?
僕はできる限りPOLOを乗り続けるつもりだ。正規ディーラーでのメンテナンスはどうしても高額になってしまうので、中古の部品なども扱ってくれる修理工場を見つけ、今回の車検もそちらで通した。広島を経由して愛媛へ、そして名古屋へと1週間で1500キロほどを走ったが、調子はすこぶるよく、燃費も最高で1リッターあたり17kmと納車当時と変わらない。雨漏りは困るがうまく付き合って、もう少し乗り続けて行きたい。僕やキムラと同じように気に入ってくれている長男に、譲ることができたら楽しいだろうなと思っている。

エコカー減税とデザイン