大学図書館は宝箱 / Jenny And The Cat Club

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住む場所を選ぶ決め手は、図書館が近くにあるかどうか…。それぐらい図書館が好きです。そして今、住んでいるところにも、公立図書館と一般に開放された大学図書館があり家族で利用しています。特にその大学図書館には、ORT(Oxford Reading Tree/イギリスの子ども向けリーディングプログラム)も揃っていて、多読をするにはうってつけ。毎日でも行きたい場所です。
絶版になった絵本や児童書などもたくさんあり、今回ご紹介する「黒ネコジェニーのおはなし」にもここで出会いました。主人公は、黒ネコのジェニー・リンスキー。赤いマフラーがトレードマークのジェニーや個性的な猫たちがシンプルな線画と赤と黄色のインクで表現されています。このイラストの素敵なことといったら! 物語もジェニーが家族や仲間と出会い、絆を深めていくところなど、繊細な描写で書かれています。新しい友だちの輪に入っていくときって、不安だしすごく勇気がいる…。でもその勇気のもとになるものを、子どもたちもジェニーを通して気づいたようでした。こんなに楽しくて、たくさんの人に愛されている本なのに、残念ながら和書は絶版。前回の「たたいてみよう」もそうですが、すごく残念に思います。
でも、そんなlovelyな本をどうしても手元に置いて楽しみたくて、洋書の「Jenny And The Cat Club」を購入してみました。装丁もvividで素晴らしく、ぜひ、シリーズで揃えたいと思います。Age 9~12 なので読み聞かせには少し難しいかもしれませんが、洋書に慣れてきた頃にぜひ読んでみてください。

Jenny And The Cat Club
Author and Illustrator / Esther Averill
Publisher / Harper & Row
1973