何度でも行きたい、宮島。

平和記念公園を訪れた翌日、僕たちは宮島、厳島神社を訪れることにしていた。僕はここも修学旅行で訪れているのだけれど、まるっきり記憶なし。しかし大人になるとどうしてこうも神社仏閣に惹かれるのだろう。ホテルを出て宮島へ向かうクルマの中、僕は楽しみで仕方がなかった。
夏休みは始まっていたけれど平日ということもあり、宮島までの道はとてもスムーズ。宮島口の駐車場に無事クルマを駐めると、めざすのはフェリーターミナルではなく、あなごめし「うえの」だ。ネットで調べてもTwitterやFacebookで尋ねても、必ず名の挙がる名店を行列覚悟で訪れると、開店前だからかスルリと待ち合いの蔵へ案内され、ほどなく席へ。でてきたあなごめしは納得の味。びっしりと並べられたあなごは弾力がありおいしく、たれの馴染んだごはんが絶品。子どもたちも大喜びだったけど、出発前には「あなごめしなんてどうでもいい」と話していたキムラが興奮気味に「もう一杯食べたい!」と話すのがおかしかった。

宮島へのフェリーは、その日の潮の加減で厳島神社の大鳥居に最大限寄せてくれるというJRを選択。日差しが強く暑かったけれど、多くの人が展望デッキに陣取り、カメラを構えているのが楽しい(中でも一番目立っていたのは、iPadで撮影していた外国人女性!)。出港から10分ほどで宮島へ上陸。土産物屋の呼び声をかわしながら厳島神社へ向かう。フェリーからは弥山(みせん)と一体となり、見えていた鮮やかな朱塗り大鳥居や社殿群はやはり美しい。島そのものを神として崇めていたため、陸ではなく浜に「置く」ように創建された建築。その回廊を実際に歩くと、視界の変化や水面のゆらめきが楽しい。しかし時間帯や潮の満ち干き、あるいは季節を変えて訪れてみたいという気持ちが強く沸き起こる。あの日、僕が見ていた光景は素晴らしかったけれど、それは厳島神社のひとつの表情にすぎないのだ。

もし、次回訪れるなら冬が良い。フェリーから海に降る雪越しに大鳥居を眺めてみたい。そして焼き牡蠣を食べてみたい。夏には熱すぎた焼きたてのもみじ饅頭ももう一度食べたい。やっぱり食べ物なのかと笑われてしまいそうだけど(笑)。
そうそう。島のあちこちにいる鹿もかわいかった。暑いし、人はやたらちょっかいを出して迷惑そうだったけど、少し奥まったところで見かけた親子(かな?)の姿はほのぼのとかわいかった。